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2016年7月24日 (日)

俳句の勉強

Dsc_7065

師匠:久しぶりじゃの、まだ俳句をやっておるようじゃの。ホームページを見たわい。
 
私:師匠、お懐かしゅうございます。お帰りになっていたんですね。
 
師匠:まあな、足の向くまま、気の向くままじゃ、ふぉふぉふぉっ。
 
私:羨ましいですね。そういう生活。
 
師匠:何も羨むことは事などないわ、ただの年金暮らしの老人じゃ。そんなことより、
「夏灯 まだ暮れぬ空 はしご酒」
という句が写真俳句の「夏」の中にあったであろう。中々良い所をついておる。だが、句としては少々残念じゃの。良い雰囲気だけにますます残念で久々に訪ねて来たのじゃ。
 
私:この句は結構気に入っているんですよ。夏至の頃、つまらない一次会が終って外に出てみるともう午後8時過ぎなのに何となく空は明るくて、「さあビアガーデンで飲み直し」って感じになるでしょ?見上げると紫色の空に街灯やビアガーデンの明りが灯っているけれど、まだそれほど目立たない。いかにも夏って感じがして詠んだんですよ。
 
師匠:そうか、予想通り「空」にこだわっておったか・・・
 
私:何か問題でも?
 
師匠:句をよく見てみよ。夏灯/まだ暮れぬ空/はしご酒、ばらばらじゃ。
上五、中七、下五、全て名詞で切れておる。これでは俳句の体裁になっておらん。お前は星やら空が好きで中七の「空」を中心に考えておるようだが、そこが問題なのじゃ。
*
私:確かにばらばらですね。言われて初めて気が付きました。でも中七の空の情景が句の中核なのでこれは変えられません。夏灯もはしご酒も五文字だし・・・、やりようがないです。
*
師匠:一人でやっておると往々にしてそうなるものじゃ。そこでわしの出番となるわけで。
*
私:では解決策があるんですか?
*
師匠:わしならば、
「夏灯 まだ暮れぬうち はしご酒」
とする。「空」という字はなくなるが、どうじゃ?これならば中七と下五が意味の上でつながるじゃろ。まだ暮れぬうちとなれば空が明るいのはなんとなく伝わる。もう一点気になる事もあるが今回は目を瞑ろう・・・
*
私:空がなくなるのは残念と言うかそこから始まった句なのでちょっとびっくりですが、確かに句の雰囲気は変わりませんね。しかも中七と下五がつながった事で上五の季語が引き立ちますね。やっぱり伊達に師匠してませんね!
*
*
 
S9_2*
*
師匠:まあ、大した事ではない。岡目八目と言うであろう。一人で考えているとそんなもんじゃ。
*
私:また来てくださいよ。どうせ暇なんでしょ?
*
師匠:何を言うか!この晴れ間に梅干しも干さねばならんしな、忙しくてお前の相手などしている暇はないわ!
*
私:またまた・・・
 

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