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天文

2017年5月25日 (木)

夏のEOSkissX7

Image

今回は外気温23度でのダーク画像を使って、以前確認したISO3200の特異性を確かめてみました。

そろそろ夏場の撮影について考えないといけません。私は冷却CCDも使っていますが、主力のデジタル一眼はEOSkissX7改造機(冷却なし)です。これまで、ISO3200, 90秒という設定で比較的良好な画像を得ていましたが、夏の暑い時でも大丈夫でしょうか?

私は経験上、200mm以下のカメラレンズ等で撮影する場合、

レンズの絞りをF4とした場合、ISO800, 360秒

が、星の色を表現する限界露出を考えています。直焦点で焦点距離の長い望遠鏡を使う場合もうちょっと延長しても大丈夫という感じもしますし、光学系の差や星像のシャープさも影響するので絶対的な基準ではありません。

X7を試して驚いたのが上の画像です。明らかにISO3200, 90秒が滑らかですね。理屈ではこういう事はないはずですが、カメラの内部処理とデジタル一眼出力14bitの魔術ということでしょうか?

90sec3200

ベイヤー配列の状態で、MaxImDLの評価はこんな感じになります。ISO3200ではヒストグラムの形が特異的ですね。

ただこうなるからには何かしら犠牲になっている訳で、実際に星景、星野、直焦点色々試してみた結果、あくまでもX7に限った物ですが、ISO3200, 90秒設定は

星景写真:使わない方が良いです。これはNikonD800に任せます。

星野写真:ポタ赤でいい加減なガイドでも90秒なら望遠レンズが使えます。画質は何とかなりますが、空の状態が悪いと画質の劣化が激しい気がします。

直焦点:多数枚コンポジットのメリットは大きいです。空の状態が悪いと画質の劣化が激しい気がします。

※ISOを高く設定して短時間撮影すると、淡い部分の写りが悪いと言われていますが、分子雲等、極淡い物以外ではあまり気になりませんでした。そもそも非冷却カメラでは狙わないし・・・

90sec
当然の事ながら、同じ90秒ならISO800が断然低ノイズです。ただ一応数字的にはISO3200の方が4倍感度が高い訳ですから、暗い部分の写り込みが「見かけ上」違います。

「見かけ上」と言うのは、センサーの露光時の設定やら、出力データ時の内部処理やら、14bitRAW画像として「差」あるという事でです。90秒なら同じだけの光量がセンサーに集まっているはずなので、ISOの無い天文用冷却CCDでは温度が一定なら90秒は90秒です。

問題は、既に加工されて14bitRAWになったデータを使って、ISO800,90秒にあるはずの淡い画像をISO3200同等に掘り起こせるか?という事です。私はCanonの技術力にはかないません・・・

そんな訳で、今後もX7はISO3200, 90秒にこだわって使って行く予定です。ちなみにISO3200で露出時間を延長するとどうなるかというと

3200_90_180_360
180秒でも大変な荒れ具合、細かく調べると、100秒から120秒が恩恵を被れる限界だと思います。

で、肝心の夏場に備えて温度の影響は

3200_23deg_5deg

少なからずある事は確認しておきました。写らないほどでは無さそうですが、冬のようにはいかなそうです。熱帯夜にならなければ使えない程ではなさそうです。

2017年5月23日 (火)

彼岸花星雲

20170519_ngc6357

19日、ケンタウルス座Aの後に撮影したのは、これも初めての直焦点撮影となる彼岸花星雲(NGC6357)です。

CanonEOS X7改造機, Borg125SD+F4DG、露出90秒、ISO3200
      60枚コンポジット、ニューアトラクス改、miniBorg45+QHY5L-Ⅱ、PHD2にてガイド

かなり低空でしたが60枚使えました(むりやり使いました)。画質は先日のさそり座の散光星雲と同程度だったので、高度から考えるとそこそこ良く晴れていたのだと思います。下越では南中高度でも20度以下なので、散光星雲としてはかなり厳しい条件だと思います。低空ゆえに赤さがより強調されているかもしれませんが、何か不気味な星雲です。

新月期にもう一回晴れてくれると嬉しいのです。その後はもう梅雨です。そして蛍のシーズンです。

2017年5月22日 (月)

大気光なのかな?

20170519_3
19日の日は、古屋君の近所で天の川を撮影していたのですが、街灯が邪魔で水面の天の川を写す事が出来ませんでした。

その後近所を放浪し、撮影適地を探したのですが、

20170519_4
水面に星は映るのですが、電線が入ったり、方角的に天の川が映らなかったり、なかなか良いロケーションが見つかりません。あと周囲は明るいのですが、なんとなく大気光が写っている様な色ムラが観られます。ちょっと強調してみました。一昨年も今頃の季節に出てましたね。

結局、高坪山まで出かけて行って、月の出と競争で撮影してきました。

20170519_2_3


最初24mmで撮ったのですが、この後撮影した18mm(昨日掲載)が一番良いように思います。

2017年5月21日 (日)

天の川早苗

Dsc_9165
 
NikonD800, Nikkor14-24mm(18mm、F4)、ISO3200
露出90秒、スカイメモRでガイド撮影、1枚画像
19日、日付が変わるころ高坪山のいつもの所で撮影しました。古屋君からここまで5分、星見櫓は直焦点を撮影したまま放置して超ミニ遠征です。
タイトルの「天の川早苗」は演歌歌手にいそうな雰囲気ですが、「早苗田に映る天の川」では長くて芸がないし、早苗田天の川では天の川桜と順番が逆だし・・・
ウユニ塩湖に映る天の川には遠く及びませんが、日本の里山の風景です。

2017年5月20日 (土)

南天限界、ケンタウルス座A

20170519_centaurusa

CanonEOS X7改造機, Borg125SD+F4DG、
      露出90秒、ISO3200、15枚コンポジット、電線部分をトリミング
      ニューアトラクス改

星見櫓の南天限界だと思います。この特徴的な形は昔から撮ってみたいと思っていましたが、今回初めて直焦点撮影する事が出来ました。

ω星団も写りましたが、画像処理に耐える様な状態ではありません。LED街灯が直撃する方角で鏡筒はほぼ水平、避けようがありませんでした。

C_users_tanabe_desktop_20170519_ome

現在の遮光方法では左側の迷光を遮る事が出来ませんでした。次回までに回避策を考えたいです。

星見櫓をあと3m高くするというのが一番確実なのですが・・・・

今回は星景写真も撮りましたが、ゆっくり処理したいと思います。

2017年5月18日 (木)

ケンタウルス座A

1
昨晩はほぼ全天に薄雲が流れていて撮影するような条件ではなかったのですが、駄目もとでステラナビで予想した時刻、方角に180mmレンズを向けてみました。連続撮影しましたが、写っていたのは20時55分から21時4分(上の画像)までで、南中予想時刻の21時20分前後より若干早い状態でした。

とりあえず星見櫓から、ケンタウルス座Aを辛うじて確認できたので、この挑戦は実行可能という事だけは分かりました。

画像には写っていませんが、ステラナビとの重ね合わせでω星団の位置を推測しました。稜線より上にには出ているようです。条件の良い日なら南中時刻前後で撮影可能だと思います。

2017年5月 6日 (土)

これが良いな

Integration_abe2

28mmで撮影した画角が丁度良い感じに思えます。あまり広角でも街灯や車のライトが多いと処理が難しいだけでかえって迫力に欠けるということでしょうか。
これは8枚コンポジットの天の川に、固定撮影の地上風景を合成してあります。

2017年5月 4日 (木)

天の川桜2017

Integration1_abe_2

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固定撮影比較明合をしてみました。風で桜がぶれるのでいかにも合成した感じがしてしまいます。これはまだ月明りがある時間に撮影しました。
*そこでいっその事
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Integration_abe_2
こんな合成写真を作ってみました。月が沈んでから撮影したガイド撮影画像を星でアライメントしてコンポジットし、固定撮影の桜だけを合成しました。桜の木を赤道儀に同架して撮影したような感じになっています。桜と天の川以外は全部ぶれています。桜は一枚画像なので、比較明合成よりぶれが少なくクッキリします。
苦労した割に、昨日作った1分1枚画像で十分なような気もします。桜がくっきり写るような明るい所なので、時間をかけても大して天の川が写らないのかもしれません。
ついでに天の川の一番濃い部分が桜で隠れてしまっているので今一つ迫力に欠ける気がします。来年は、もうちょっと上手い構図を考えないといけません。

2017年5月 3日 (水)

今年撮ってしまえ!

Dsc_9011_2
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朝の散歩で見つけ一本桜。
 
朝見たときは来年は天の川桜を撮ろうと思っていたのですが夕方快晴になったので、思い切っ深夜過ぎまで待って昇ってきた天の川を背景に撮影しました。R290を通るトラックのライトが良い具合に桜を照らしてくれます。
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まずは固定撮影1分1枚画像です。
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色々撮影したので順に画像処理します。

2017年4月25日 (火)

天の川桜、無念

Dsc_8925
日曜、月曜と晴れが続きました。恐らく日曜日がベストだったのだと思います。夕方新発田での会議に向かう前に飯豊の夕映えを撮り、万が一帰ってきて晴れていたら撮影しようと決めて出かけました。そろそろ残雪の中に鯛形が見えてきました。田植えですね。

F_dcim_103nd800_20170424
帰ってきたのは22時。まだ晴れていたので、星見櫓にBorg125SD+F4DG+EOSkissX7を出して、干潟星雲が撮影高度になるまで、天の川桜を撮影に出ました。去年オリオン桜を撮った時に深夜ならこの方向で天の川桜が撮れそうと思っていた胎内川の土手付近です。

残念ながら霧でどうにもなりませんでした。星が滲むほどなので天の川がはっきり写りません。桜も先日の強風で大分傷んでいるようです。試し撮りをして早々に撤収しました。また次の機会を待つ事になりますが何年先でしょうね。2021年が若干月明りが残っていてベストなんですけどね。

今回は地上90秒固定撮影、空90秒ガイド撮影の2枚合成です。

星見櫓での干潟星雲は、初めての組み合わせでの甘いピント合わせと、南天の対象を撮り慣れていない中途半端な構図で残念な結果ですが、寝ている間に撮影されていた70枚程は霧の影響が少ないので、フラットを撮影したら処理しようと思います。

Img_7562
Borg125SD+F4DG、EOSKissX7改造機(冷却なし)、ISO3200、90秒、1枚

CameraRAWで現像のみ

これを生かすには三裂星雲を撮影してモザイク合成するしかないです・・・

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