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天文

2017年6月13日 (火)

画像処理

20170529_2

当初、PM2.5の影響で赤も青も足りない画像でしたが、画像処理次第ではここまで頑張れます。まだ星の輝きが足りませんが、今回はこれが限界かな。元が悪すぎます。

それでも前回の処理と比較して頂ければ、違いが良く分かります。

20170529_11
で、プレプロセスが終った状態、つまりダーク減算、フラット補正、ベイヤーRGB変換、アライメント、コンポジット(インテグレーション)を行った画像を、カラーバランスを合わせて単純にDDPすると

Lightbinning_1
こんな感じです。空が悪いので色彩感に乏しく、さらにカブリがあるので下の方はボンヤリしています。

New1
ついでに等倍で画像の荒れ具合をみていただければ、酷い荒れ方でどうしようもない事が分かります。

このような画像でも、画像処理の具合でそこそこの雰囲気にする事が可能だという事が分かると思います(私はこの作業が好きで天体写真をやっているような気がします)。

では3枚目の画像が自然なあるがままの状態か?というと、そうでもないのが天体写真の面倒な所です。

人間の目に見えている光を、その程度の光量で写真に撮ると感度的にボンヤリ天の川の構造が分かる程度で殆ど真っ暗です。では人間の目で見える光を十分蓄積して写しても改造カメラに赤く写る星雲は殆ど赤く見えません。

そんな訳で私的な天体写真とは、

よく言えば、目ではよく見えない物を人間の目でもはっきり見えるように加工した写真

悪く言えば、長時間蓄積した画像データーを利用したアート

なんじゃないかと思うわけです。

そうすると画像処理は加工でありアートであるという事になるわけで、「ほんと何やってんだろう?」と思う事もしばしばです・・・

New3_2


デジタル一眼の画像で無理をすると、細かい色むらが目立ちます。ダークの問題と言うより階調幅の問題なのでしょうか。良い空だとこの様なムラにはならないのですが・・・

2017年6月 6日 (火)

更なる敵

Dsc_9280
スズメバチの最初の前線基地は駆除出来たようですが、夕べは新たな敵が襲来しました。

月は明るかったですが、星見櫓でVC200Lの運用テストをやろうと思って準備していると、突如ギャアギャア、バサバサ。

薄暗くなった空を2羽のカラスが飛びまわっています。しかもかなり低空!!

どうやら近く(私から見ると随分遠くなんですけど・・・)の杉の木に営巣した番のようです。子育て前で神経質なんでしょう。しばらくわめきながら偵察していました。今朝も反対側の電柱でこちらの様子を窺っているようでした。カラスもいざとなると獰猛になるみたいですから、気をつけないといけません。今夜は月見酒にでも誘ってみようと思います。私はカラスの営みを邪魔する気が無いことを伝えてみます。

Dsc_9284
肝心のVC200Lですが、フォーカスはモーターを付けてリモートにしたので、ピント合わせは快調でした。ガイドは当初オフアキも考えたのですが、これからの季節はモノクロCCDなので、フィルターによってはピントを調整する事を考えて、親亀小亀方式にしました。ここで失敗。以前はガイド鏡で対象確認出来たのですが、組み方を変更したため対象確認が出来ず、あたふた。PinPointの不調(露出時間が足りないのかな?)。クランプの緩みで導入が不安定だったりうまくいかず。フードを実家に置き忘れていたので、結局副鏡の結露で万事休す。

試し撮りも出来ずに終ってしまいましたが、モノクロCCD+VC200Lの面倒臭さを十分に思い出す事が出来たのが収穫です。ちなみに撤収時の外気温7度、まだデジカメが使える温度です。

2017年5月30日 (火)

透明度悪過ぎ

20170529_1
前日から晴れの予報で色々計画を練っていたのですが、午後から急に曇ってしまいました。その後雲は抜けたようですが、透明度が非常に悪く暗くなってからも木星がやっと見えるような状態でした。

どうやらPM2.5の仕業らしいですね!!

諦めていたら21時を過ぎて北斗七星や北極星が見える程度まで回復しました。低空はやっと土星が見える程度、ひょっとして深夜にはスッキリするかもしれないと淡い期待を抱いて、GPDに180mmを乗せてM16ワシ星雲、M17オメガ星雲辺りを入れて寝ました。

2時過ぎに起きて見ると順調に撮影していたので、ここで止めて終了。朝確認しましたが、ずっと透明度は悪かったようです。こんな空の時は何枚コンポジットしても色が乗りません。赤くて眠い画像になってしまいました。構図ももうちょっとバンビの頭がしっかり入るようにすれば良かったです。

2017年5月25日 (木)

夏のEOSkissX7

Image

今回は外気温23度でのダーク画像を使って、以前確認したISO3200の特異性を確かめてみました。

そろそろ夏場の撮影について考えないといけません。私は冷却CCDも使っていますが、主力のデジタル一眼はEOSkissX7改造機(冷却なし)です。これまで、ISO3200, 90秒という設定で比較的良好な画像を得ていましたが、夏の暑い時でも大丈夫でしょうか?

私は経験上、200mm以下のカメラレンズ等で撮影する場合、

レンズの絞りをF4とした場合、ISO800, 360秒

が、星の色を表現する限界露出を考えています。直焦点で焦点距離の長い望遠鏡を使う場合もうちょっと延長しても大丈夫という感じもしますし、光学系の差や星像のシャープさも影響するので絶対的な基準ではありません。

X7を試して驚いたのが上の画像です。明らかにISO3200, 90秒が滑らかですね。理屈ではこういう事はないはずですが、カメラの内部処理とデジタル一眼出力14bitの魔術ということでしょうか?

90sec3200

ベイヤー配列の状態で、MaxImDLの評価はこんな感じになります。ISO3200ではヒストグラムの形が特異的ですね。

ただこうなるからには何かしら犠牲になっている訳で、実際に星景、星野、直焦点色々試してみた結果、あくまでもX7に限った物ですが、ISO3200, 90秒設定は

星景写真:使わない方が良いです。これはNikonD800に任せます。

星野写真:ポタ赤でいい加減なガイドでも90秒なら望遠レンズが使えます。画質は何とかなりますが、空の状態が悪いと画質の劣化が激しい気がします。

直焦点:多数枚コンポジットのメリットは大きいです。空の状態が悪いと画質の劣化が激しい気がします。

※ISOを高く設定して短時間撮影すると、淡い部分の写りが悪いと言われていますが、分子雲等、極淡い物以外ではあまり気になりませんでした。そもそも非冷却カメラでは狙わないし・・・

90sec
当然の事ながら、同じ90秒ならISO800が断然低ノイズです。ただ一応数字的にはISO3200の方が4倍感度が高い訳ですから、暗い部分の写り込みが「見かけ上」違います。

「見かけ上」と言うのは、センサーの露光時の設定やら、出力データ時の内部処理やら、14bitRAW画像として「差」あるという事でです。90秒なら同じだけの光量がセンサーに集まっているはずなので、ISOの無い天文用冷却CCDでは温度が一定なら90秒は90秒です。

問題は、既に加工されて14bitRAWになったデータを使って、ISO800,90秒にあるはずの淡い画像をISO3200同等に掘り起こせるか?という事です。私はCanonの技術力にはかないません・・・

そんな訳で、今後もX7はISO3200, 90秒にこだわって使って行く予定です。ちなみにISO3200で露出時間を延長するとどうなるかというと

3200_90_180_360
180秒でも大変な荒れ具合、細かく調べると、100秒から120秒が恩恵を被れる限界だと思います。

で、肝心の夏場に備えて温度の影響は

3200_23deg_5deg

少なからずある事は確認しておきました。写らないほどでは無さそうですが、冬のようにはいかなそうです。熱帯夜にならなければ使えない程ではなさそうです。

2017年5月23日 (火)

彼岸花星雲

20170519_ngc6357

19日、ケンタウルス座Aの後に撮影したのは、これも初めての直焦点撮影となる彼岸花星雲(NGC6357)です。

CanonEOS X7改造機, Borg125SD+F4DG、露出90秒、ISO3200
      60枚コンポジット、ニューアトラクス改、miniBorg45+QHY5L-Ⅱ、PHD2にてガイド

かなり低空でしたが60枚使えました(むりやり使いました)。画質は先日のさそり座の散光星雲と同程度だったので、高度から考えるとそこそこ良く晴れていたのだと思います。下越では南中高度でも20度以下なので、散光星雲としてはかなり厳しい条件だと思います。低空ゆえに赤さがより強調されているかもしれませんが、何か不気味な星雲です。

新月期にもう一回晴れてくれると嬉しいのです。その後はもう梅雨です。そして蛍のシーズンです。

2017年5月22日 (月)

大気光なのかな?

20170519_3
19日の日は、古屋君の近所で天の川を撮影していたのですが、街灯が邪魔で水面の天の川を写す事が出来ませんでした。

その後近所を放浪し、撮影適地を探したのですが、

20170519_4
水面に星は映るのですが、電線が入ったり、方角的に天の川が映らなかったり、なかなか良いロケーションが見つかりません。あと周囲は明るいのですが、なんとなく大気光が写っている様な色ムラが観られます。ちょっと強調してみました。一昨年も今頃の季節に出てましたね。

結局、高坪山まで出かけて行って、月の出と競争で撮影してきました。

20170519_2_3


最初24mmで撮ったのですが、この後撮影した18mm(昨日掲載)が一番良いように思います。

2017年5月21日 (日)

天の川早苗

Dsc_9165
 
NikonD800, Nikkor14-24mm(18mm、F4)、ISO3200
露出90秒、スカイメモRでガイド撮影、1枚画像
19日、日付が変わるころ高坪山のいつもの所で撮影しました。古屋君からここまで5分、星見櫓は直焦点を撮影したまま放置して超ミニ遠征です。
タイトルの「天の川早苗」は演歌歌手にいそうな雰囲気ですが、「早苗田に映る天の川」では長くて芸がないし、早苗田天の川では天の川桜と順番が逆だし・・・
ウユニ塩湖に映る天の川には遠く及びませんが、日本の里山の風景です。

2017年5月20日 (土)

南天限界、ケンタウルス座A

20170519_centaurusa

CanonEOS X7改造機, Borg125SD+F4DG、
      露出90秒、ISO3200、15枚コンポジット、電線部分をトリミング
      ニューアトラクス改

星見櫓の南天限界だと思います。この特徴的な形は昔から撮ってみたいと思っていましたが、今回初めて直焦点撮影する事が出来ました。

ω星団も写りましたが、画像処理に耐える様な状態ではありません。LED街灯が直撃する方角で鏡筒はほぼ水平、避けようがありませんでした。

C_users_tanabe_desktop_20170519_ome

現在の遮光方法では左側の迷光を遮る事が出来ませんでした。次回までに回避策を考えたいです。

星見櫓をあと3m高くするというのが一番確実なのですが・・・・

今回は星景写真も撮りましたが、ゆっくり処理したいと思います。

2017年5月18日 (木)

ケンタウルス座A

1
昨晩はほぼ全天に薄雲が流れていて撮影するような条件ではなかったのですが、駄目もとでステラナビで予想した時刻、方角に180mmレンズを向けてみました。連続撮影しましたが、写っていたのは20時55分から21時4分(上の画像)までで、南中予想時刻の21時20分前後より若干早い状態でした。

とりあえず星見櫓から、ケンタウルス座Aを辛うじて確認できたので、この挑戦は実行可能という事だけは分かりました。

画像には写っていませんが、ステラナビとの重ね合わせでω星団の位置を推測しました。稜線より上にには出ているようです。条件の良い日なら南中時刻前後で撮影可能だと思います。

2017年5月 6日 (土)

これが良いな

Integration_abe2

28mmで撮影した画角が丁度良い感じに思えます。あまり広角でも街灯や車のライトが多いと処理が難しいだけでかえって迫力に欠けるということでしょうか。
これは8枚コンポジットの天の川に、固定撮影の地上風景を合成してあります。

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